まちをみつめる会 活動報告


「公共サービスを見つめよう」委員会
公共のサービスのあり方・検証

今までの私達の活動は地域運動に参加する、たとえばバザーのお手伝い、町の清掃活動など。しかし、数年同じような活動をしていて、これだけの活動で良いのかという壁に突き当たりました。

そこで、これからの室蘭に何が必要なのか考えて行動しようという事に、会の方向性を見出したのです。

何が私達の町に不足しているのか、考えてみました。
このごろ介護保険の話などを良く聞くけど、住んでいる人が受けられる公共サービスは、それぞれ町によって特色があるらしい。サービス・特色を見ようとする時、気軽に「タダ」で利用できる公共サービスって何だろう?と言うことで出てきたのが「図書館」です。
近隣の町にある図書館と我が町の図書館を比べてみようと思います。


★市立室蘭図書館
室蘭市本町2−2−5
0143−22−1658

開館
火〜金 10:00〜18:00
土・日 10:00〜17:00
休 み

3年程前に、室蘭工業大学図書館から司書の山下さんが着任し、改善に着手されています。
現在、市民団体「図書館サービスに期待する会」が図書館の改善に強く支援を行っている。
ふくろう文庫 連絡先
0143−59−3169
0143−45−8461
これまで行われていなかった図書分類番号の貼り付けや、整理に近年着手したそうです。蔵書のパソコン端末への入力は数年先を目指しているもよう。

◎第一印象
駐車上が少ない。入り口にスロープがあるが、車椅子等の障害のある方に二階以上に入室は可能には思われない。
古いが広さ的には良い、静かで図書館らしい。
暗い、少々臭い、大きな窓はあるがいつもブラインドが降りていて圧迫感がある。

◎内容は充実しているか
全集、専門書は多い。
死本(読まれていない本)が多い。
読みたい文学や映画等の娯楽ものが隅の方に置かれていて不便。本の傷みも目立つ。
分類カードも配置も、分野別なので著者名で探しにくい。

◎閲覧できる雑誌の数は
少ない。
読みたい雑誌が殆ど無く、沢山読みたい人には存在意義無し。
限られた予算で本を購入しているのならば、一ヶ月ごと処分される雑誌は必要ないのでは。それよりももっと次の世代に残せるような本や児童書、学生の為の本を増やして欲しい。

◎お知らせパンフレット類の置き場所は
沢山有ったが、分散されて階段の脇など、手の届きづらい場所に多くあった。ゴチャゴチャしたイメージがした。解りやすいように一箇所に集約した方が良いように思われた。

◎新刊本などの情報は解りやすいか
新刊本の内容を見ると、室蘭は読みたい本がない。
入り口の新刊お知らせ看板は画期的で見やすい、しかし本の背表紙タイトルのみでは不足、新聞の切り抜き等、補足情報があればもっと良いと思われる。

◎設備について
証明が暗く机も悪い、台所のテーブルの様で落ちつかない、広い食堂の様。
中庭を少し綺麗にしたり、変えようとする気持ちの人が一人でも居れば、もう少しましな場所になるのでは。
到底、くつろげる雰囲気ではない。

◎全体の感想は
蔵書のコンピュータ化(データベース)と館内をもっと明るくする事が必要。
苫小牧の図書館を目標に、科学館と一体化して、スケール拡大を図るべき。
考える余地が余りに多い、問題山積み。
「図書館サービスに期待する会」に期待したい。
本のカバー掛けでも力になれる事が有れば手伝いたいと思う人はいると思う、募ってみては?


 

となりまちのここがスゴイ<図書館編>

 登別市立図書館
登別市中央町5−21−1
0143−85−4324
開館
火〜土 10:00〜18:00
10:00〜15:00
休 み

毎月「図書館通信」を発行、カウンターで無料配布している。
「図書館通信」の新刊案内で、読みたい本が予約できる、リクエストも可。
読みたい本が貸し出しされている時は、返却され次第、連絡をくれる。

◎第一印象
全ての本にカバーが掛けられているので、長く本を大事にする気持ちが感じられる。
狭いが、整理・整頓されている。
採光が良く、明るい館内。匂いも無く好印象。

◎内容は充実しているか
娯楽中心で町の本屋の様、著者別で探すのは良いが、分野別表示が解かりづらい。
一般の人が読みたそうな分野に絞って本が置かれているので、充実度大。蔵書の効果的利用が図られていそう。
読まれなさそうな「死本」がなかった。

◎閲覧できる雑誌の数は
約40種類位、週刊文春・新潮・AERA・月刊太陽・バックナンバーなどの読みたい本は大抵ある。「翼の王国」まであるのが嬉しい。
バランスが良い。

◎お知らせパンフレット類の置き場所は
入り口横にあったので、直ぐ目についた、でも数は少な目。
市の広報誌、イベント各種のお知らせもまとめて置いてあり情報が集約されていて便利。

◎新刊本などの情報は解りやすいか
新聞の新刊広告の切り抜きがあった。
新聞の切り抜き書評が沢山掲示されていて見やすい。

◎全体の感想は
図書館サービス向上の為、職員の方が心を砕いて長い間、努力されているのが伺われ、大変利用されやすくなっている。質が高い。蔵書のパソコン検索も近く可能になるらしい。期待大。
職員の方が親切で感じが良かった。


 

★苫小牧市立中央図書館
苫小牧市末広町3−1−15
0144−35−0511
開館
火〜金 9:30〜19:00
土・日 9:30〜15:00
休 み

場所は市立体育館、博物館と一体化した広い公園の一画に位置する。
図書館は大きな温室との複合施設、入り口から右に温室、左に図書館となっている。
大きなAV施設が二階にあり、ビデオを視たい人も多く訪れている。

◎第一印象
最高(室蘭・登別の比ではない)
スケール大、うらやましい、こんな町に住みたい。
巨大! '88年に出来た「社会資本」という言葉がピッタリの強力施設。
一日いられる。

◎内容は充実しているか
市議会の議事録まであり、充実度大。
本の分類表示が解りやすい、専門書も多い。
新聞多種、全国の電話帳等、考えられる情報全てがきれいに分類されている。無いのは室蘭民報ぐらい。

◎閲覧できる雑誌の数は
数、バランスとも素晴らしい。
最新号を約40種類常設、雑誌のタダ読みには天国!

◎設備は
個人用の自習机、窓際の明るいテーブル、雑誌をめくるソファ等、座る場所も色々、自分に合う場所を見つけてゆっくり出来る。

◎新刊本などの情報は解りやすいか
解りやすくて見やすいコンピューター検索システムがあり、至れり尽くせりいです。

◎全体の感想は
天候に関係なく無料でくつろげる場があるのは、うらやましい。身近に有れば、休日の利用回数は多くなるのでは。
大きな公園の中にあり、周りの環境も素晴らしい。
住む人々の総意により図書館は成長していくが、室蘭の問題は人口流失との戦いと財政力向上か?苫小牧から学ぶ事は大。


 

*苫小牧・登別・室蘭と3つの図書館を見終えて・・・・。

◎図書館の質や地域で差はある?
メンバー全員が「ある」と答えました。図書館の地域差が大きい事を実感しました。特に苫小牧の施設は言うまでもなく、閉館時間も他地区より長く更に利用しやすく思いました。

◎メンバーの感想
登別で図書館新設の動きがあるので、共同建設出来ないか。
図書館の質の差は、市民の図書館への関心度の違いか。室蘭市民の今までの利用が少なかったのでは。
改善への道は、地域差が生まれる因子を考えるところから始まる。図書館は町の元気のバロメーター。
室蘭の図書館を見ると文化度の低さがありあり、恥ずかしい気さえした。まずは環境整備が大切。

苫小牧・登別の図書館・施設に対しては好印象な意見が大半を占めていたのですが、実際、自分の町の図書館と見比べると、差の有り過ぎに厳しい意見が続出しました。でもこれは事実で、これらを皆で考えていかなくてはならないと再認識しました。

 

他の図書館も見学してきました。

 

 


 
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会の決め事です
一緒に活動しまんか?
今までの活動報告書
今までの活動報告書
今までの活動報告書
室蘭市長を招いてお話をしました
会報誌「ピンクのくじら」
ピンクのくじら記事企画抜粋